シグ沢な日々

ミリタリーやアニメ、私的なアレコレ。痒い所に手が届くブログを目指しています。

涙を流すとき

アニメを幾つか見てきて、面白いなとか、感動することはありましたが、それを涙という形で発露することはいままでありませんでした。

生活の中で何かがあって涙を流すことはあり、決して感情が薄いということはないとは思っていましたが、まさかアニメを見て涙を流すことになるなんて。

 「月に代わっておしおきよ!!」

もしかしたら聞いたことがある方は男女、年齢問わず何人かはいらっしゃるんじゃないんでしょうか。

「ごめんね 素直じゃなくて」と始まるオープニング曲の方を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

そう、美少女戦士セーラームーンです。

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幼少期の薄らとした記憶の中で、数回ほど見たことがある程度の存在でしかなかった本作ですが、最近になっても、どういった話かは前述の「月に代わって~」の口上を知っている程度で何もしらないままでした。

近年、劇場版が新たに制作されたことを耳にして、どんなものだろうと興味本位で視聴する手段を探していたところAmazonプライムにて配信されていることを知り、2014年に放送されていたcrystalを全話一気に見させていただきましたが、その時点では「あれ、こんな話だったのか!!」と面白がる一辺倒なまま最終話を迎えるのみでした。

それじゃあ、昔の奴も見て見ようと初代セーラームーン(1992年放送)から続く5作品を2021年の2月初頭から見始めて、今日この日にシリーズ最終作であるセーラースターズ(1997年放送)の最終話を見たわけですが……いい大人が感動のまま涙を流す事態に。

シリーズ通算200話目となるセーラースターズ最終話。

粗雑に言えばセーラームーンの勝利に終わりますが、そこまでの道のりは恐ろしいまでに絶望のオンパレード。

それを乗り越えた最期と、うさぎなりの闘い――いや、一貫して戦いではなく決して完璧とは言えず、不器用ながらも協和を望む姿勢に泣いてしまったのかもしれません。

ネタバレ防止も過去の作品なので配慮も不要かと思いますが、もう私の語彙では説明しきれない始末で悔しい次第ですが、セーラー戦士達の愛と強さに、色々と荒んだ私には眩しくも刺さる物がありました。

女児向けアニメ見て何を言ってるんだという人も読者の方いると思います(そもそも読んでくれている人はツイッターでのフォロワーさんが過半数とも思われますが)。

確かに主要ターゲットはそうだったと思える話作りをしている部分もシリーズ内では見えます。逆を言えば肩の力を抜いて見れるギャグ回も挟まっていて、話の根幹にある重い運命や使命を軽んじているのではないかと突っ込みたくなることもあるかもしれません。

社会人ともなるとボリューム感のあるアニメを見ていく時間を確保するのは難しいと思いますが、忙殺される日々を過ごす中でこそ、眩しくも一生懸命に運命に立ち向かうセーラー戦士達の姿を見て欲しいなと、思う次第です。