こんにちは、シグ沢です。
今回はスリングの取り付け位置についてです。
他所において取り付け位置による取り回しの差について解説していることは少ない印象がありましたので、本記事では、筆者の使い方をご紹介しつつ、そこにスポットライトを当てていきます。
※そのためスリングを使う理由等、原典的な言及は割愛します。スリングを利用する前提の記事になります。
2点スリングの使い方において、読者の方々の参考になれば幸いです。
筆者が使う2点スリングと、それを小銃に取り付ける際にポイントにしていることについては以下の通りです。
まず使うスリングについては、昨今よく見かけられる伸縮機構を備えたものを使います。
理由としては、長さを調節する機構がないとスリングを使った状態でスイッチング(左右を持ち替える)をするための長さが確保できなくなるためです。
なお、伸縮機構を備えながらも伸縮幅が大きいものであればなお良いと思います。
伸縮幅がないとスリング自体の長さ調整の幅が狭まるためです。
取り付ける際のポイントですが、長さの調整については前述の伸縮機構が最大縮小時の状態でも構えられる長さかつ、最大伸長時にスイッチができる長さにします。
伸縮幅が大きく、タブを引いた際にスリングが短くなるものの場合は、スリングを身体にかけた際にタブが体の真横に来るように前述の長さに調整すると操作がしやすくなると思います。
以下、取り付け位置についてです。
例A 前:被筒左後 後:銃床右後
この配置の場合、スリングを身体にかけた状態でも、被筒前にスリングを通した時よりも銃が取り回しやすく、スイッチングをする際も長さを伸ばすだけで行うことが可能です。※マルイ純正クレーンストックへのスリング取付方法については以下記事を参照ください。
また、スリングの内側と身体の間に銃床が遷移して、体に銃が密着するので、けん銃などの武器転換状態で移動などをした際に小銃が左右にブラつきにくくなります。
ただ、写真のURG-Iのようにスリング取付位置の選択肢がなく、レール化が成されていない小銃の場合は別途アダプターを用いる必要があります。
なお、このアダプターについては以下の物を使用しています。
被筒側
4d.t.g. 5.56mm小銃用前方負環(Dリング)
銃床側
4d.t.g. 5.56mm小銃用後方負環
いずれのアダプターも89式専用の物となります。
写真のURG-Iと89式に取り付けられているスリングは色違いですが以下の物です。
みらい装備工房さんの二点スリングは軽量で伸縮幅が大きいことと、なによりお手頃価格なスリングです。
例B 前:被筒左後 後:銃床右前
こちらの配置は例Aの取り付け位置の銃床側の位置取りを機関部寄りにしたものになります。
この場合、スリングを使って小銃をぶら下げた際により高い位置に小銃を保持できるので、写真のような短い小銃をよりコンパクトに携帯することができます。
ただ、スイッチ時はスリングを跨ぐように銃床を一度上げながら左右切り替えを行う必要があるのが注意点です。
また、銃床側のスリング取付位置において、銃床基部側の右側に取り付けができず(金具の形状が左右に大きく開いていて、右側に位置が固定できないetc)スリングの内側に小銃が来ない場合、体に小銃を下げると前後左右にかなりふらつくので、例Aの配置したほうがいいかもしれません。
なお本例において使用しているスリングは以下の物になります。
4d.t.g. 2点式スリング 2型
例AのURG-I、例BのCQB-Rの被筒上部へスリングを通すために以下の機材を使用しています。
MAGPUL RSA
https://magpul.com/rsa-rail-sling-attachment.html?mp_global_color=118
20mmレールを備えた被筒であれば、そこへ任意の位置にスリングを取り付けることができます。
以上、簡単にですが二例を紹介させていただきました。
皆様のスリング選びとセットアップの参考になれば幸いです。